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住宅を建てる時、地形について知っていると備えができます。

 

地形について、新築住宅をお考えの方にとっては知っておくと良い豆知識の一つです。

 

愛知、岐阜、三重に広がる濃尾平野。

農業、工業だけでなく商業も盛んな場所。

もちろん住宅地としても使用されたくさんの方が生活している場所です。

 

東、西、北は山地や丘陵、南は伊勢湾に接します。

ウィキペディアで調べると濃尾平野は地質学的には木曽三川等により形成された肥沃な土壌の沖積平野です。

川の上流から扇状地・自然堤防と後背湿地・三角州と形成されています。

 

扇状地? 自然堤防? 後背湿地? 三角州?

地形の名称や種類と聞くと

?・・・・

と思われる方が多いのではないでしょうか。

地形の事は小・中学校での社会や地理といった教科書で見たくらい。

日ごろ耳にする言葉ではないと思います。

 

住宅を建てるとなった時、その土地がどんな地形の種類か、どのようにして形成されたのかを知っていると地震が発生した時、地震発生時の液状化現象への不安など、もしもの時に備える事ができます。

 

今回は地形の種類を掲載していきます。

 

山地・丘陵

山地とは標高500m以上の比較的険しい山間部であり、丘陵はそれより低くなだらかな地形です。硬くて安定した岩盤が比較的浅く分布し地質的にやや古いことから、宅地としては良好な地盤です。ただし、山際は要注意です。

この濃尾平野を囲む愛知・岐阜・三重の山地・丘陵と言えば、西に伊吹山地、養老山地 東に尾張丘陵 北に両白山地があります。

 

崖錐(がいすい)

崖錐とは、丘陵や山地の山裾に斜面や崖から崩れ落ちた岩塊や土砂がたまってできた地形です。未固結で締まりが悪く緩い土砂で構成される場合があり、あまり良好な地盤とは言えません。ここも山際は要注意です。

 

段丘(台地)

台のように周囲の低地に比べ盛り上がっている平らな土地のことを言います。砂利を主体とする比較的安定した地盤であり、段々の平坦面を形成しており宅地化されやすい所です。

濃尾平野の北部に位置する岐阜県各務原市に各務原台地が広がっています。

愛知県犬山にほど近い鵜沼付近から各務原市役所がある那加付近までがその地帯で住宅を建てるには良好な地盤と言っていい地帯です。

 

扇状地(せんじょうち)

山から平野に向かって、扇状に広がる半円の地形です。一般に、様々な大きさの砂や石から形成されています。扇子の形と似ていることからこの名がつけられました。

*扇状地の頂点を扇頂、末端を扇端、中央部を扇央という。

比較的安定した地盤で、昔から集落が発達していた場所です。

濃尾平野では木曽川扇状地があり犬山扇状地とも呼ばれ犬山城付近から愛知県一宮市・岩倉市付近まで広がる濃尾平野では最大の扇状地帯です。

岐阜では揖斐川とその支川の渓口から約10㎞の扇状地があり、揖斐郡揖斐川町 池田町 大野町 安八郡神戸町がその地帯です。また金華山付近から広がる長良川扇状地は5㎞ほどの範囲の小さな扇状地もあります。

これらの扇状地では比較的締まった地盤で地盤改良工事の必要がなかったり、また改良工事が必要でもごく浅い工事になる事が多い地域です。

扇状地性低地

扇状地の末端部に位置し、急流河川が運搬してきた砂・石・軽石等で形成されている地形です。扇状地と比べると、傾斜が緩いことから緩扇状地とも呼ばれます。

地盤は比較的良好です。

 

自然堤防

川の流れや洪水時に運ばれてきた砂や砂利によって河川の両側に作られた帯状の高台です。砂や砂利からなることから、古くから宅地,果樹園として利用され集落が発達してきました。古来,河川の堤防はこの上に築かれていることが多いです。

愛知県では木曽川筋で愛西市諸桑町付近、庄内川筋では名古屋市中川区付近。岐阜県では揖斐川筋で海津市南濃町付近が自然堤防や後背湿地、三角州と言われる地帯。

排水が良く、比較的地盤も安定していることから良好な地盤の場合が多いです。しかし河川に近い事もあり、地震時の液状化には十分注意が必要です。

 

 

後背湿地

自然堤防の背後にできた低平地です。粘土、シルト泥炭などからなる粘土地盤で水はけの悪い地形です。

日本では古くから水田となっているところが多いです。地盤は軟弱で地盤沈下を発生させる可能性が高く住宅を建てるには不向きな地形です。

 

谷底低地

山地丘陵地の谷部に川が運んできた粘土や砂がたまって、平坦となった地形です。

また枯れた植物が堆積し生じた軟弱な低地です。土質は粘性土を主体とし、腐植土を含んでいることが多く住宅を建てるには不向きな地形です。

 

旧河道

旧河道とは、昔の川が埋め立てられた地形です。周囲の土地よりも低い帯状の地形で、非常に浸水しやすく、排水も悪いため、地盤は軟弱です。その為、地盤沈下や液状化の恐れも高く住宅を建てるには不向きな地形です。

 

三角州

川が運んできた粘土や砂が河口付近に堆積し、上流に頂点をもつ三角形の低く平らな地形です。地盤沈下や液状化の恐れが強いことから宅地には不向きです。

*扇状地と三角州は似ていますができる場所によって変わってきます。

扇状地:山地→平地  三角州:平地→海

 

 

資料:濃尾平野を中心に周囲の地形を立体化した画像

 

 

砂丘

風によって海岸の砂が吹き寄せられ形成した地形です。海面よりも高く、時には海抜30m以上盛り上がった砂丘が形成されることもあります。

鳥取砂丘が一例です。水はけが良く良好な地盤ですが地震時の液状化には注意が必要です。

 

砂州

海岸や湖岸のやや沖合に、砂や小石が岸と平行に細長く堆積(たいせき)して水面上に現われた地形です。地表面は海面より少し高い程度です。京都府宮津湾の天橋立(あまのはしだて)はその一例です。

地盤としては比較的良好ですが地震時の液状化には注意が必要です、

 

潟性低地(せきせいていち)

砂州の背後にできる湿地です。

排水が悪く、地盤は非常に軟弱であるという問題があります。

 

資料:琵琶湖(左)から伊吹山(中央)を経由し岐阜市(右)までの高低差

 

干拓地(かんたくち)

干拓地とは、湖、沼、海などを堤防で仕切って干上がらせるか排水をして陸地にした土地の事です。

名古屋市の南区や港区は江戸時代の干拓によってできた土地のようです。

排水は非常に悪く、地盤は軟弱で、液状化現象の恐れもあり住宅を建てるには不向きな地形です。

 

様々な地形があり、住宅を建てるには、向き不向きがあります。

今まで住み育った家を新築に建替えようと思ったけど、住宅を建てるには不向きな場所だった。

親から受け継いだ土地だけど軟弱地盤だった。

 

地形やその成り立ちを知り、たとえ軟弱な地盤、液状化が心配される場所であっても知ったことにより、しっかりとした備えができます。

地形・地盤に対する備え:地盤改良を行い末永く安全に住み過ごしたいものですね。

 

弊社が行っている天然砕石パイルハイスピード工法での地盤改良工事を行っていれば、液状化被害を軽減する事ができる工法です。

 

 

天然砕石パイルハイスピード工法で地盤改良工事を行うと「地盤保証」が最大30年も付いてきます。

 

家を建てる方、建て直す方

地盤改良工事の事がよくわからない方、不安な方

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お待ちしております。